三木きよ子・泥だんご教室

三木きよ子・泥だんご教室

土絵作家の三木きよ子による「光る泥だんご」づくりのワークショップ。
好評につき第3回目を開催致します。
どろんこをぴっかぴかに磨き上げて作り上げる、色鮮やかな「泥だんご」はまさに文字通りの珠玉! 古来日本家屋の壁作りのエッセンスを継承した、子供から大人まで幅広い世代が楽しめる、貴重な体験の機会です。
※最新のワークショップはこちら
6/22(日)
午前 11:00〜13:00
午後 14:00〜16:00
※各回10名様限定

■参加費 2500円(材料費込み)
 (午前/午後いずれかをご予約下さい)

■開催場所 Artist Space千石空房
      〒112-0011 東京都文京区千石2-31-7 長屋の左端
      TEL 03-6313-4074

泥だんご教室のご予約はこちらからお願いします。




◆後世に伝えるべきもの 〜三木きよ子さんのバックグラウンド〜


 千石空房のすぐ近所に、
 とある昔気質の職人の工房がある。

 インテリア業界、とりわけ土壁関連で
 彼の名を知らない者はいないと聞く。
 
 「炉壇師 榎本新吉」
 
 数少ない炉壇師、それが榎本さんの肩書きだ。
 茶室の炉は毎年炉開きのときに塗り替えをしますが、
 この塗り替えをする職人のことを炉壇師といいます。
 
 
 日本が世界に誇る土壁の伝統の中に
 「大津壁」代表される「磨き」という技術がある。

 その壁はまるで鏡のような光沢を放ち、
 水滴を速水のように流す質感をもっている。
 
 榎本さんはその土壁の技術と炉壇師の経験を駆使して
 「泥だんご」という芸術へと昇華させた。
 

 先日千石空房にてその作品を触ったところ
 どうしてもそれが「土」だと信じられませんでした。

 その工房や作品の様子は
 2007.6.2に放映されたTV東京「アド街ック天国」にて
 千石空房とともに放映されました。
 
 そして、その「土の貴石」ともいえる作品を作る
 ワークショップを幸運にも開催する運びとなりました。

 手の中で「貴石」を起してみませんか?

 今回の講師は榎本さんのお弟子さんです。

 また榎本さんご自身も
 ご近所なので顔を出していただけるようです。

 伝統、匠の技、職人気質、
 そして自然そのものを芸術へ高める精神性・・・・
 後世へ伝えるべきものとはそういうものだとおもう。
 
  
 ちなみに榎本さんの師匠は顔料研究の権威、
 故山崎一雄氏だ。
 
 三菱財閥(岩崎一族)の茶室を手がけ、
 また国宝、高松塚古墳壁画再現メンバーとしても活躍した。

 東京芸大の講師にして、日本左官業組合主任指導員を務める。

 晩年はもっぱら石灰で観音像を作成し続け昭和56年逝去。

 その遺作の完成は榎本さんに託され、
 板橋区四葉町の安楽寺に今も安置されている。

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