ベーゴマ談義

今日から五月。
窓も引き戸も全開にして、風を入れました。

いつもどおり、駄菓子のお客さんと他愛もない話をしたり、
カフェのお客さんにコーヒーをお淹れしたりして過ごしていましたが、
小学生くらいの男の子が駄菓子コーナーのベーゴマの前で立ち止まり、
ああでもないこうでもないと熱心に見ているので、
「ベーゴマ、詳しいの?」
と声をかけてみました。


すると、
「ベーゴマっていろいろ種類があって…」
と本当にたくさんの説明をしてくれました。
話の中で私が質問したことに対しては疑問を解消してくれ、
さらには、ベーゴマを強くするための削り方や
ベーゴマバトル(?)をする場所があること
(どんな雰囲気のところなのか、詳しい方がいらしたら
 コメントくださるとうれしいです)
までも教えてくれました。


ベーゴマを扱っている店の店番としては恥ずかしながらですが、
知らなかったことばかりでした。
ベーゴマ、好きなんだね。
と言葉をかけると、
「好きだよ」と答えて、「じゃあまたねー」と出て行く彼の背中を見送って、
お客さんに教えてもらうことの楽しさを今日も感じさせてもらいました。


千石空房にいらっしゃるお客さんは、
大人のお客様でも駄菓子を買いに来てくれる小学生でも、
私の知らないこと、知っていてももっと広いことや深いこと、
あるいはそのときその人が感じていることを
話してくださるお客さんがたくさんいらっしゃって、
そういうことを聞かせていただきながらお話ができるのも、
店番をしている喜びの一つだなぁ、と感じています。


(S)



■ArtistSpace千石空房

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