三木きよ子・泥だんご教室

sengokukubo2007-12-09

三木きよ子・泥だんご教室

土絵作家の三木きよ子による「光る泥だんご」づくりのワークショップ。
好評につき第2弾を開催致します。
どろんこをぴっかぴかに磨き上げて作り上げる、色鮮やかな「泥だんご」はまさに文字通りの珠玉! 古来日本家屋の壁作りのエッセンスを継承した、子供から大人まで幅広い世代が楽しめる、貴重な体験の機会です。

12/9(日)
午前 11:00〜13:00
午後 14:00〜16:00

■参加費 2500円(材料費込み)
 (午前/午後いずれかをご予約下さい)

ご予約はTEL/FAX : 03-6313-4074
    E-mail : admin@sengoku-kubo.com
までお願いします。


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◆後世に伝えるべきもの 〜三木きよ子さんのバックグラウンド〜


 千石空房のすぐ近所に、
 とある昔気質の職人の工房がある。

 インテリア業界、とりわけ土壁関連で
 彼の名を知らない者はいないと聞く。
 
 「炉壇師 榎本新吉」
 
 数少ない炉壇師、それが榎本さんの肩書きだ。
 茶室の炉は毎年炉開きのときに塗り替えをしますが、
 この塗り替えをする職人のことを炉壇師といいます。
 
 
 日本が世界に誇る土壁の伝統の中に
 「大津壁」代表される「磨き」という技術がある。

 その壁はまるで鏡のような光沢を放ち、
 水滴を速水のように流す質感をもっている。
 
 榎本さんはその土壁の技術と炉壇師の経験を駆使して
 「泥だんご」という芸術へと昇華させた。
 

 先日千石空房にてその作品を触ったところ
 どうしてもそれが「土」だと信じられませんでした。

 その工房や作品の様子は
 6/2に放映されたTV東京「アド街ック天国」にて
 千石空房とともに放映されました。
 
 そして、その「土の貴石」ともいえる作品を作る
 ワークショップを幸運にも開催する運びとなりました。

 手の中で「貴石」を起してみませんか?

 今回の講師は榎本さんのお弟子さんです。

 また榎本さんご自身も
 ご近所なので顔を出していただけるようです。

 伝統、匠の技、職人気質、
 そして自然そのものを芸術へ高める精神性・・・・
 後世へ伝えるべきものとはそういうものだとおもう。
 
  
 ちなみに榎本さんの師匠は顔料研究の権威、
 故山崎一雄氏だ。
 
 三菱財閥(岩崎一族)の茶室を手がけ、
 また国宝、高松塚古墳壁画再現メンバーとしても活躍した。

 東京芸大の講師にして、日本左官業組合主任指導員を務める。

 晩年はもっぱら石灰で観音像を作成し続け昭和56年逝去。

 その遺作の完成は榎本さんに託され、
 板橋区四葉町の安楽寺に今も安置されている。